
なぜセキュリティは英語から逃げられないのか
セキュリティに興味を持ったとき、
多くの人が最初に感じる壁があります。
「英語が多すぎる」
そして、こう考えます。
-
翻訳で何とかならないか
-
日本語マニュアルだけでできないか
-
英語は避けて通れないのか
結論から言います。
セキュリティは、英語から逃げられません。
それは努力や根性の問題ではなく、構造の問題です。
セキュリティは「英語で作られている」
まず大前提として、
-
ファイアウォール
-
UTM
-
VPN
-
IDS / IPS
-
クラウドセキュリティ
これらのほぼすべては、
英語圏で設計・開発されています。
そのため、
-
管理画面
-
設定項目
-
エラー表示
-
ログ
は、英語が標準です。
日本語は「後付け」であって、
本体ではありません。
情報の一次ソースは、常に英語
セキュリティで本当に重要なのは、
-
脆弱性情報
-
攻撃手法
-
仕様変更
-
不具合報告
これらをどれだけ早く知れるかです。
しかし、
-
海外ベンダーの公式発表
-
セキュリティ研究者のレポート
-
CVEの詳細説明
これらは、まず英語で出ます。
日本語に要約される頃には、
-
情報が削られている
-
重要なニュアンスが消えている
-
対応が遅れている
ことが珍しくありません。
翻訳では「判断」ができない
セキュリティで求められるのは、
英語を日本語にする力ではありません。
必要なのは、
-
状況を把握する
-
リスクを判断する
-
取るべき行動を決める
この一連の流れです。
翻訳ツールは、
-
意味を示すことはできても
-
判断を代わりにしてはくれません
だから現場では、
翻訳に頼る人は、任せにくい
という評価になります。
英語ができないと「触れない領域」がある
セキュリティの現場では、
-
英語マニュアルしか存在しない
-
日本語情報が古い
-
日本語UIが用意されていない
というケースが普通にあります。
英語が読めないということは、
その領域には最初から立てない
という意味になります。
これは能力差ではなく、
アクセス権の差です。
だから人材不足が続いている
セキュリティ業界が慢性的に人材不足なのは、
-
技術が難しいから
-
資格が多いから
だけではありません。
英語を避けてきた人が多いからです。
逆に言えば、
-
英語を怖がらない
-
画面やログを英語のまま見られる
この時点で、
すでに希少な人材になります。
完璧な英語は、いらない
誤解されがちですが、
セキュリティに必要なのは流暢な英会話ではありません。
必要なのは、
-
英語画面を見て固まらない
-
ログを意味のかたまりで理解する
-
マニュアルを探しながら読む
このレベルです。
この力は、
英検準1級レベルの読解力と思考力で十分に到達できます。
英語は「武器」ではなく「入口」
セキュリティにおいて英語は、
-
自慢するためのスキル
-
高学歴の証明
ではありません。
入口です。
英語を避けている限り、
セキュリティの世界には入れません。
でも一歩入ってしまえば、
そこには、
-
スキルが資産になる世界
-
どこでも通用する仕事
-
自分で守れる安心
があります。
まとめ
セキュリティは、
英語から逃げられない。
でもそれは、
「難しいから」ではありません。
最初から英語で作られている世界だから。
英語を翻訳するのではなく、
英語のまま扱えるようになったとき、
セキュリティは現実的な選択肢になります。

